はじめに
こんにちは。SI事業部のMです。
小規模環境やテスト環境では、コスト削減のためにRDSセッションホストとライセンスサーバーを同一サーバーに構築することがあります。本記事では、その手順を詳しく解説します。
構築手順
1. RDSライセンスサーバーのインストール
サーバーマネージャーでのインストール
- サーバーマネージャーを開く
- 役割の選択
- 「リモートデスクトップサービス」を展開
- 以下の2つを選択:
- ✓ リモートデスクトップライセンス
- ✓ リモートデスクトップセッションホスト
- インストールの実行
- 必要な機能を確認してインストール
- サーバーの再起動
2. ライセンスサーバーのアクティベーション
RDライセンスマネージャーでの設定
- ライセンスマネージャーを起動、サーバーマネージャーから「ツール」→「Remote Desktop Licensing Manager」
- サーバーのアクティベーション
- サーバー名を右クリック
- 「サーバーのアクティブ化」を選択
- アクティベーションウィザードを開始
- 接続方法の選択
- 推奨:「自動接続(インターネット経由)」
- インターネット接続がない場合:「Webブラウザー」または「電話」
- 会社情報の入力
- アクティベーションの完了
3. ライセンスのインストール
- ライセンスマネージャーで操作
- アクティベート済みのサーバーを右クリック
- 「ライセンスのインストール」を選択
- ライセンスパックの情報入力
- ライセンスプログラム
- ライセンス番号
- 製品バージョン
- ライセンスの種類(デバイスCAL)
- 数量
- インストールの完了
4. セッションホストの設定
グループポリシーでの設定
- gpedit.mscを実行
- ライセンスサーバーの指定
コンピューターの構成 → 管理用テンプレート → Windowsコンポーネント → リモートデスクトップサービス → リモートデスクトップセッションホスト → ライセンス
- ローカルサーバーを指定
- 「指定したリモートデスクトップライセンスサーバーを使用する」を有効化
- 値に以下のいずれかを入力:
- サーバーのIPアドレス
- サーバーの実際のホスト名
- サーバーのFQDN
- ライセンスモードの設定
- 「リモートデスクトップライセンスモードの設定」を有効化
- インストールしたCALの種類に合わせて選択
まとめ
メリット
- サーバーコストの削減
- 管理の一元化
- 小規模環境に最適
デメリット
- 単一障害点になる
- パフォーマンスへの影響
- 拡張性の制限
推奨される使用シナリオ
- 50ユーザー以下の小規模環境
- 開発・テスト環境
- 予算が限られた環境
同一サーバーでの構築は、適切に設定すれば安定して動作します。ただし、本番環境では可用性とパフォーマンスを考慮し、将来的には分離構成への移行も検討する必要があります。
この記事は、今回構築する際に調査したことを生成AI (Amazon Lex)の力を借りて纏めてみました。各サービスの最新情報や利用条件については公式サイトをご確認ください。