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記録媒体について考える
こんにちは。SI事業部のIです。
最近、VHSの2025年問題というものが話題になっています。
なんでも、VHSビデオの耐用年数は20年ほどらしく
家に眠っている多くのVHSビデオは寿命により再生ができなくなる
可能性がある。という、問題のようです。
追い打ちをかけるかのように、ビデオデッキの製造も終了しているため
家のVHSの状態を確認しようにも再生機器がないご家庭もあり
資産が失われてしまう可能性が非常に高いのが現状です。
もっと早くDVD等にダビングしておけば…
失われる前にバックアップが大事なのだと考えさせられます。
そして、VHSの衰退と共に主流となったDVD、現在も第一線で利用されており
VHSのダビング先に利用している方も多くいらっしゃると思います。
では、DVD-Rの耐用年数はどのくらいなのかと調べてみると…?
…約15年
(適切な環境下で保管した場合)
DVD-Rに保管しておけば安全ではないようです…
前置きが長くなりましたが。
個人、会社を問わず、非常に重要な【データ】をどのように保管するのが一番良いのだろう?
というのが今回のお話です。
以下は、記憶媒体の一般的な耐用年数の目安です
※使用頻度や、温度、湿度、保管の状況による為、飽くまでも目安としてお考え下さい
◎フロッピー:約2~10年
容量が少なく、埃や紫外線に弱い。長期保存に不向き。
◎HDD:約3~5年
大容量かつ比較的安価だが、磁気や衝撃に弱い。
◎SSD:約5年
衝撃に強いが、自然放電でデータ消失の恐れがあるため長期保存には難あり。
◎磁気(LTO)テープ:約30年
信頼性は高いが、初期投資が高額。
◎MOディスク:約50年
保護カバーがあるので汚れや埃に強い。ただ、容量が少なく読み込み用ドライブを探すのが困難。
◎光ディスク:5~15年
一般的には長期保存に向いているとされているが、保管状態や製造過程で
耐用年数にムラがある。
総合的に考えると、デジタル化で衰退したテープが実は一番信頼性が高いのかもしれません。
企業でのご利用は
滅多に使わないもの:磁気テープ
たまに使うかもしれないもの:HDDや光ディスク
のように、用途で使い分けて保存いただくか
クラウドストレージを利用するのが安全かもしれません。
ご家庭では、外付HDDを利用いただくのが
コスト的に一番良いかもしれません。
大切な【データ】ですので、保管しているから安心と思わずに
耐用年数を超過しないよう更新したり、時代に適した媒体への
バックアップ等も、そろそろ検討しなければいけません。
ちなみに我が家のVHSテープは保存状態が悪く既にカビが発生してしまい
映像が一部荒れていましたが、かろうじて参照する事が出来ました。
データは動画ファイルにして外付けHDDに保管して
数年ごとにHDDを買い換えることにしました。
皆様も、データが失われてしまう前に早めの確認をお勧めします!