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「IoT機器セキュリティラベリング制度」とは?

【解説】IPAが発表「IoT機器セキュリティラベリング制度」とは? ~安全なIoT製品選びをサポート~

2025年5月、情報処理推進機構(IPA)は、「IoT機器セキュリティラベリング制度」に関する新たな方針を発表しました。
この制度は、消費者がより安全なIoT機器を選びやすくすること
を目的としています。

今回は、この制度の概要と、私たちの暮らしやビジネスにどのような影響があるのかを、わかりやすく解説します。

なぜ「セキュリティラベル」が必要なのか?

近年、スマート家電やネットワークカメラ、IoTルーターなど、インターネットに接続される製品が急増しています。一方で、セキュリティ対策が不十分なIoT機器は、サイバー攻撃の入口となる危険性があります。

実際、過去にはIoT機器を踏み台にした大規模サイバー攻撃も発生しており、「見えにくい危険」への対応が課題となっていました。

「セキュリティラベリング制度」とは?

今回IPAが発表した制度では、一定のセキュリティ要件を満たしたIoT機器に対し、「セキュリティラベル」を表示できるようにする仕組みが導入されます。

▼ 主なポイント:

  • 対象機器:ルーター、ウェブカメラ、スマート家電など
  • 認証の基準:IPAが定める「セキュリティ要求事項」に準拠しているかどうか
  • ラベル表示:製品本体やパッケージに、認証マークやQRコードなどを表示

この制度により、購入者がセキュリティ面で信頼できる製品を見分けやすくなることが期待されています。

いつから始まるの?

2025年夏から、ラベル表示が可能な製品が市場に登場する予定です。
制度自体は当面任意参加ですが、将来的には標準化や義務化の可能性も見据えられています。

企業や販売者が意識すべきこと

IoT機器を製造・販売している企業にとって、この制度は単なるラベル表示ではありません。
**「セキュリティ品質の見える化」**が今後のビジネスの信頼性にも大きく影響してきます。

  • 製品の開発段階からのセキュリティ対策の徹底
  • 顧客への説明責任の強化
  • ラベル対応による差別化・ブランド価値向上

これらは、安全なデジタル社会の構築に向けた企業の責任とも言えます。

私たちができること

私たち一般ユーザーや法人ユーザーも、製品選びの際に「セキュリティラベル」が付いているかをチェックすることで、より安全な製品選定が可能になります。

今後、IoT機器を導入する際には、価格や機能だけでなく、セキュリティ面の配慮も重要な判断基準となっていくでしょう。

■ 参考情報・出典

本記事は以下の情報をもとに作成しています:
🔗 出典:独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
「IoT機器セキュリティラベリング制度に関するお知らせ(2025年5月21日)」
https://www.ipa.go.jp/pressrelease/2025/press20250521.html

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