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🔒急増するランサムウェア攻撃――企業が今すぐ取るべき3つの防御策
こんにちは。SI事業部のKAです。
最近、大手メーカーや有名EC企業でシステム停止が相次ぎ、ニュースをにぎわせています。
原因は“ランサムウェア”と呼ばれるコンピュータウイルス。
生産ラインの停止や業務メールの送受信不能など、企業活動に大きな影響を与えました。
復旧に数週間を要し、被害総額が数億円に及ぶケースも報告されています。
しかし――これは他人事ではありません。
中小企業や個人でも、日常のちょっとした油断から感染してしまうケースが増えています。
今回は、ランサムウェアの仕組みと感染経路、そして企業・個人が今できる対策についてご紹介します。
ランサムウェアとは、「Ransom(身代金)」と「Software(ソフトウェア)」を組み合わせた言葉。
感染するとPCやサーバー内のファイルが暗号化され、「復旧してほしければお金を払え」と要求してくる非常に悪質なウイルスです。
近年は、暗号資産での支払いを指示する手口が主流になっており、足取りを追いにくいことが被害拡大の要因にもなっています。
さらに悪質なのは、最近の「二重脅迫」という手口です。
データを暗号化するだけでなく、事前に盗み出した機密情報を「支払わなければ公開する」と脅迫してくるケースが増えています。
これにより、たとえバックアップから復旧できても、情報漏洩のリスクが残ってしまうのです。
ランサムウェアは、思いがけないところから入り込みます。
📧 メールの添付ファイル(請求書・見積書を装う)
🌐 偽サイトや広告バナー(「更新が必要です」などの誘導)
🔑 リモート接続の脆弱性(RDPなど)
💾 USBメモリなど外部デバイス
いったん1台のPCが感染すると、同じネットワーク内の他の端末にも拡散してしまうため、早期の発見と対策が非常に重要です。
企業ができる対策は数多くありますが、まず導入しておきたいのがこの2つです。
ウイルス対策ソフトは、PCやサーバーに直接インストールして不正なプログラムを検知・隔離する仕組みです。
最近では、従来の「ウイルス定義ファイル」に頼る検知ではなく、「AIや振る舞い検知を使った次世代型アンチウイルス(NGAV)」も登場しています。
さらに高度なセキュリティが必要な場合は、「EDR(Endpoint Detection and Response)」という、感染後の検知・対応・分析まで含めた統合ソリューションも選択肢に入ります。
代表的な機能としては、
これらにより、感染の「最初の入口」を防ぎやすくなります。
特にテレワークや外出先での利用が多い企業では、必須の防御策といえます。
UTM(Unified Threat Management)は、企業ネットワークの「玄関口」に設置するセキュリティ装置です。
ファイアウォール・不正侵入検知・ウイルスフィルタ・Webフィルタなど、複数の防御機能を1台にまとめており、外部からの攻撃をまとめてブロックします。
導入することで、
といった「見えない脅威の監視」が可能になります。
つまりUTMは、“社内ネットワーク全体を守る門番”のような存在です。
ただし、UTMも万能ではありません。暗号化通信(HTTPS)の中身を完全に検査することには限界があり、SSLインスペクション機能を併用することで一定の対策は可能ですが、通信遅延やコスト面の考慮が必要です。
多層防御(ウイルス対策ソフト+UTM+従業員教育など)の考え方が重要です。
日常の中でも、次のような意識で被害を大きく減らせます。
感染しないための心がけ
✅ OSやソフトを常に最新状態に保つ
✅ 不審なメールや添付ファイルを開かない
✅ SNSやWeb上のリンクを安易にクリックしない
✅ 外部メディアを挿すときは必ずウイルスチェック
✅ 定期的にオフラインバックアップを取る(ネットワークから切り離された状態で保存)
感染したかも?と思ったら
⚠️ すぐにネットワークを切断(LANケーブルを抜く・Wi-Fiをオフ)
⚠️ 自分で再起動や復旧を試さず、管理者や専門業者に連絡
⚠️ ネットワークから隔離されたオフラインバックアップがあれば、そこからの復旧を検討
❌ 身代金は絶対に支払わない(復号される保証はなく、犯罪組織の資金源になる)
初動を誤ると被害が拡大してしまうため、慌てず冷静な対応が大切です。
ランサムウェア対策で最も重要なのが、適切なバックアップ体制です。
特に推奨されるのが「3-2-1ルール」:
3:データのコピーを3つ持つ(本体+バックアップ2つ)
2:2種類以上の異なる媒体に保存(HDD、クラウドなど)
1:1つは必ずオフライン(ネットワークから隔離)で保管
ネットワークに常時接続されたバックアップは、ランサムウェアに同時に暗号化される危険性があります。
定期的に外部HDD等にバックアップを取り、取得後は必ずネットワークから切り離し、オフライン保管することがポイントです。
ランサムウェアは、もはや「一部の大企業だけの問題」ではありません。
中小企業や個人でも、日々の業務や生活の中で感染リスクにさらされています。
「ウイルス対策ソフト」で各端末を守り、「UTM」でネットワークを守り、「オフラインバックアップ」で最後の砦を築く――
この多層防御の考え方が、企業全体を支える堅牢なセキュリティの第一歩となります。
そして何より、身代金は支払わないという原則を忘れずに。
万が一の際は、専門家に相談しながら冷静に対処しましょう。
今こそ、自社のセキュリティ体制を見直してみませんか?
※本記事は、OpenAIのAIアシスタント「ChatGPT」の支援を受けて執筆・編集しています。