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パスワードの常識が変わる!NISTが示す「これからの安全対策」

「英数字と記号を混ぜる」「定期的にパスワードを変える」
——そんなルールが“当たり前”と思っていませんか?

実は今、アメリカの標準化機関であるNIST(米国国立標準技術研究所)が、
「その常識はもう古い」と明確に打ち出しました。
最新のガイドラインでは、より実用的で安全なパスワード管理の考え方が示されています。

■ 複雑さより「長さ」と「実用性」が大切

これまでのように「英大文字・小文字・数字・記号をすべて混ぜる」といったルールは、
かえって覚えにくく、結果として「Password1!」のような予測されやすいパターンを生みやすいことが分かってきました。

NISTは、覚えやすくて長いパスフレーズを推奨しています。
たとえば

このように、意味のある文章にすることで安全性と使いやすさを両立できます。

■ 定期変更は「不要」、必要なときにだけ

「90日ごとに変更」といったルールも、NISTはむしろ非推奨としています。
理由は、頻繁な変更がユーザーの負担となり、安易なパスワード再利用を招くためです。
侵害や不正アクセスが疑われるときのみ変更すれば十分です。

■ 「漏えい済みパスワード」を自動でブロックする仕組みへ

これからは、過去に流出したパスワードや、よく使われる単語を自動で拒否する仕組みが重要になります。
「使えないパスワードを登録できないようにする」ことで、
利用者任せではない安全性を実現できます。

■ 「秘密の質問」はもう安全ではない

「出身地は?」「ペットの名前は?」といった質問も、SNSなどから簡単に推測される時代です。
NISTはこのような知識ベース認証(秘密の質問)を廃止すべきとしています。

企業が見直すべきポイント

このNISTの新基準は米国政府のガイドラインですが、
多くのクラウドサービスやセキュリティベンダーが参考にしており、
日本企業にとっても“次の常識”となりつつあります。

御社のセキュリティ運用、こんな状態になっていませんか?

  • ☐ パスワードを90日ごとに変更している
  • ☐ 英数字・記号混在をルールで強制している
  • ☐ パスワード流出チェックの仕組みがない
  • ☐ 多要素認証(MFA)を導入していない

もし一つでも当てはまる場合は、見直しのチャンスです。

当社のご支援内容

弊社では、

  • パスワードポリシーの見直し支援
  • 多要素認証(MFA)対応PC・モバイルの導入

など、実務に直結するセキュリティ強化のご相談を承っています。
IT担当者がいない企業様でも、導入から運用までトータルでサポート可能です。

▶ パスワード管理やセキュリティ運用に不安がある方へ

まずはお気軽にご相談ください。
御社の現状に合わせて「使いやすく・安全な」環境づくりをご提案いたします。